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総統府周辺の「博愛特区」、警備問題で面積4倍に拡大


ニュース 社会 作成日:2009年9月29日_記事番号:T00018208

総統府周辺の「博愛特区」、警備問題で面積4倍に拡大

 
 総統府や総統官邸周辺に高層建築物が増え、総統夫妻の警備上影響が出かねないとして、総統府はこのほど国家安全局などと協議を行い、総統府周辺の設定された警備区域「博愛特区」の面積を現行の4倍に拡大することを決めた。区域内では建築物の高さが24メートル以内に制限される。29日付自由時報が伝えた。

 範囲拡大は周辺の高層住宅から総統官邸周辺が広く見渡せるとの指摘がきっかけだった。博愛特区の拡大案は既に台北市に示され、大筋で合意を取り付けた。来月にも正式に発表され、来年2月から適用される。

 博愛特区はこれまで、西側の延平南路、東側の中山南路、北側の常徳街、宝慶路、南側の愛国南路、南海路に囲まれた地域だった。それが来年2月以降は西側が中華路、東側が中山南路、信義路、杭州南路、愛国東路、北側が忠孝西路、南側が和平西路、寧波西街まで拡大される。同範囲内での建築計画はすべて台北市都市設計土地使用開発許可審議委員会の認可が必要となる。

 これに対し、野党民進党は民主化時代に馬英九総統の警備範囲を強化することは時代の流れに逆行するもので、周辺の都市再開発の遅れを招きかねないとして強く反発している。