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サムスン、台湾へのDRAMチップ供給停止


ニュース 電子 作成日:2009年9月29日_記事番号:T00018230

サムスン、台湾へのDRAMチップ供給停止

 
 今年、経営陣の刷新に伴い経営戦略にも重大な転換を見せている韓サムスン電子は先ごろ、台湾へのDRAMチップ販売を全面的に停止し、DRAMモジュールの販売のみとすることを決定した。29日付電子時報が報じた。

 メモリーメーカーによると、サムスンは、DRAM、NAND型フラッシュメモリにかかわらず、スポット市場顧客よりも契約顧客を重視する戦略に傾いているという。

 DRAMモジュールは、今年パソコンメーカーからの需要が極めて高く、サムスンの製品はほほすべて大手PCメーカーに流れ、台湾のスポット市場への供給はかなり減っているという。DDR2モジュール1枚のスポット価格は先ごろ40米ドルに達し、小売価格の30~35米ドルを上回っている。

 サムスンのこうした戦略は、低価格時にDRAMチップを購入してモジュールを生産し、差額で稼いでいるモジュールメーカーの利益を圧迫することになり、業者は「サムスンがモジュールしか売らなくなれば、メモリーメーカーは転売業者となるしかない」と悲観している。