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作成日:2009年9月30日_記事番号:T00018236
恐怖の中国製パーマ機、蒸気漏れで大やけど

女性がおしゃれのためにパーマをかけることが珍しくもないこのご時世に、有名ヘアサロンチェーン、巨星剪燙の加盟店で、女性客が頭皮にやけどを負うという、恐ろしい事故が発生した。
被害者の黄さんは2008年6月、台北県新荘市の巨星加盟店で美容師の張芝琪さん(30)の担当で、パーマをかけた。ところが、途中でパーマ機のパイプとロッドとの連結部分が緩み、高温の蒸気が漏れ出したから大変!黄さんは頭皮に面積4センチメートル四方の大やけどを負う羽目に陥った。
巨星加盟店の林玫玉店長(37)は事故発生後、すぐにパーマ機の使用を中止し、検査へ出したが、後の祭りだ。被害者は50万台湾元の損害賠償を求めて訴訟を起こし、店長と美容師に加え、注意義務を怠ったとして販売元の哈比髪品の責任者王啓瑞氏がきのう29日、業務上過失傷害で起訴された。
実は問題はこの中国製パーマ機にあった。哈比髪品が輸入元から1,000台仕入れ、07年9月から「パーマ液購入でパーマ機プレゼント」と銘打ったキャンペーンを実施したため台湾各地の美容院に普及したらしい。パイプを通じて機器から蒸気を直接送り、ロッドに巻いた髪にパーマを当てるので、比較的短時間で済むという利点もある。
ところがその後、このパーマ機はパイプとロッドが外れやすく、連結部分から蒸気が外に漏れるという欠陥があることが判明した。哈比髪品は同年10月に機器の回収と交換を通知し、08年2月にはほぼ全部を回収したはずだったが…。同社は現在、この機器の代理販売は行っていない。
これまでにも、この恐怖のパーマ機によって同類の事故5件が引き起こされている。07年10月に被害に遭った女性は、今でも頭皮の3センチ四方の部分に髪が生えてこないという。