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高鉄社員100人、無料乗車券を不正入手


ニュース 社会 作成日:2009年9月30日_記事番号:T00018237

高鉄社員100人、無料乗車券を不正入手

 
 経営危機が表面化している台湾高速鉄路(高鉄)で、台風による運休情報を事前に知った社員100人近くが、割引運賃制度の盲点を悪用し、無料乗車券を不正入手していたことが29日までに判明した。高鉄は事実関係を調査した上で、懲戒解雇などの処分を下す構えだ。30日付聯合報が伝えた。

 高鉄は夏休み期間中に4人の同時利用で1人分の運賃を無料にする割引運賃制度を導入したが、台風8号来襲により運休した際、予約客に3人分の運賃を払い戻した上で、距離無制限の乗車券1枚を無料で配布する対応を取った。

 問題の社員は、運休情報を外部に発表する直前の時間差を利用し、同割引制度適用の乗車券を大量購入し、運休決定後にそれを払い戻す手口で、無料乗車券を入手。それを転売するなどして利益を上げていた。

 また、父の日に乗車券番号の末尾が「88」(中国語で父親を意味する「爸爸」と同音)だった場合、半額乗車券が受け取れるイベントを悪用し、あらかじめ当たり番号を抜き取る不正があったことも判明した。

 鉄道会社版の「インサイダー取引」の発覚で、高鉄の経営体質と社員教育の在り方が厳しく問われそうだ。