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中銀総裁、ホットマネーの動きに警戒感


ニュース 金融 作成日:2009年10月1日_記事番号:T00018269

中銀総裁、ホットマネーの動きに警戒感

 
 中央銀行の彭淮南総裁は30日、立法院財政委員会で業務報告を行い、「アジア経済の見通しを楽観しているが、先進国のホットマネーが大量に流入して投機が行われ、資産バブルが生じることに注意すべきだ」と指摘した。1日付工商時報が伝えた。

 アジア各地では、株式や不動産に外資系投資資金が大量に流入し、資産バブルの兆しを指摘する声が出始めている。

 彭総裁は「外国人の資金がアジア各国・地域に殺到し、株価が上昇するのはよいが、アジア通貨に上昇圧力がかかる。その上、外資が投機に出れば、金融市場の安定を妨げかねない」と指摘した。

 米経済学者のジョセフ・スティグリッツ氏は最近、アジアへの投機資金が資産バブルを招き、アジア経済にひずみを生むとし、アジア通貨危機に教訓を求めるべきだと警告した。彭総裁は同氏の見方に賛同しつつ、ホットマネーの動きを注視していく意向を示した。