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美容整形を容認、台湾人の4割


ニュース 社会 作成日:2009年10月5日_記事番号:T00018322

美容整形を容認、台湾人の4割

 
 台湾でも麻酔やメスを使わず、短時間でできる「プチ整形」が流行している。9月30日に旺旺中時民調センターが、成年男女713人(男性355人、女性358人)を対象に行った電話による調査によると、全体の37%が美容整形を肯定的にとらえていることが分かった。調査対象は20代から60代以上まで各世代約20%ずつで、独身者は28.3%、既婚者は69.8%。

 「最も整形したい部分」は「目(二重まぶたにする、目の下のクマを消すなど)」がトップで9.5%。次いで「顔の輪郭、ほお」と「皮膚(シミ・シワ取り、リフトアップ)」がそれぞれ6.7%を占め、「ウエスト(脂肪吸引)」(4.0%)、「鼻(隆鼻)」(3.8%)と続いた。女性施術者からのリクエストが多いのは、美人タレント・侯佩岑の「目」、トップモデル・林志玲の「輪郭」だという。

 「プチ整形で試してみたいもの」(複数回答可)は、広範囲の波長の光を照射し、肌のくすみやシミなどを改善する「IPL治療」が15.9%とトップ。「レーザー(シミ取り、脱毛)」(15.5%)や「ヒアルロン酸注入(鼻、唇、頰、あご)」(13.4%)、「ボツリヌストキシン注入(シワ取り)」(8.8%)にも興味の高さが表れた。

 「美容整形にいくら出せるか(金額)」では、「1万台湾元以下」が17.4%、「1万~5万元」が15.2%。中にはわずかながらも「上限なし」(2.2%)という「つわもの」も。全体的に男性よりも女性のほうが、また独身者よりも子供のいない既婚女性のほうが、お金を惜しまない傾向がみられた。

 また、「恋人や配偶者が美容整形を受けること」を容認する人も53.2%に上った。容認派は北部で64%と高比率で、南北間で地方格差がみられた。

 しかし、プチ整形による後遺症トラブルも少なからず起きているようだ。今年1~9月に、財団法人中華民国消費者文教基金会(消基会)には877件の苦情が寄せられ、そのうち100件以上が裁判沙汰にまで発展したという。気軽に受けられる「切らない美容整形」だが、台北市衛生局は、まず担当医師が整形外科または皮膚科の専門家かどうかを衛生署のサイトで確認するよう呼び掛けている。