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エイサーとクアンタ、Q4ノート市場を好感


ニュース 電子 作成日:2009年10月6日_記事番号:T00018379

エイサーとクアンタ、Q4ノート市場を好感

 
 宏碁(エイサー)の王振堂董事長と広達電脳(クアンタ・コンピュータ)の梁次震副董事長は5日、第4四半期のノートパソコン市場を好感する発言を相次いで行った。ブランドと受託製造の首位メーカーが好調見通しで一致した形で、共に好業績を期待できそうだ。6日付経済日報などが報じた。
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 王董事長は、第4四半期はウインドウズセブン(Windows7)が発売となることで予想以上の受注を得ており、前期比35%増を記録した第3四半期をさらに10%上回る連結売上高が期待できると語った。 

 王董事長によると、現在ODD読み取りヘッドやハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、特定サイズのパネル、グラフィックチップなどの部品が不足状態に陥っている。しかし影響は限定的で、第4四半期は在庫水準が高まることはなく、むしろ非常に低くなるという見方も示した。

 同社が今年発売したコンシューマ向け超低電圧(CULV)プラットフォームのノートPCについては、「インテルのCULVプロセッサーの出荷予測を達成することは簡単ではない」と述べ、当初の期待通りの販売状況になっていないことを率直に認めた。しかし、1~2機種しか発売していないライバルメーカーに比べ、ラインナップの充実した同社のCULV機は競争力があり、来年は同社のノート製品のうちCULV機が5割を占めるという見通しを述べた。

 同社が今年発売したCULVノートについては、「インテルのCULVプロセッサーの出荷予測を達成することは簡単ではない」と述べ、当初の期待通りの販売状況になっていないことを率直に認めた。しかし、1~2機種しか発売していないライバルメーカーに比べ、ラインナップの充実した同社のCULV機は競争力があり、来年は同社のノート製品のうちCULV機が5割を占めるという見通しを述べた。

「Q4に出荷ピーク迎える」

 クアンタの梁副董事長も同日、「第4四半期の出荷台数は前期比2割増となり、出荷のピークを迎える」と語った。

 証券会社によると、同社の9月出荷台数はアップルの新機種の出荷遅れにより340万台程度にまで落ち込むと観測されていたが、ヒューレット・パッカード(HP)向けの出荷が好調なことから、結局360万~370万台を達成できそうだ。

粗利益率は低下も

 なお経済日報によると、ノートPC市場は今後の好調が予想されるものの、受託製造メーカーは粗利益率の低下に見舞われる恐れがある。出荷増に伴ってブランドメーカーの価格交渉力が強まること、および原材料価格の上昇によるコスト圧力の高まりが理由として挙げられており、ある部品メーカーは、産業全体で1~2ポイント粗利益率が低下すると予測している。なお、来年は部品の上昇圧力がさらに高まるという。

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