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作成日:2009年10月7日_記事番号:T00018381
中学生が給食に下剤、動機は同級生へのねたみ
台北県立海山高級中学(高校)の国中部(中等部)で、ある女子生徒が活発で社交的なクラスメートへのねたみから、給食のスープに下剤を混入させるという事件が発生した。同クラスの10数人がこの「浣腸(かんちょう)スープ」を口にし、吐き気や下痢の症状に見舞われた。この女子生徒は、別の生徒に行為をとがめられた際、「もしバラしたら、お前の家の貯水タンクにも入れるぞ」と脅したという。しかしその後学校に真相が知れると、この生徒はクラス全員に対して事情を説明し、涙を流して謝罪したという。7日付蘋果日報が報じた。
学校側の調査によると、給食に下剤を混入させた生徒は内向的な性格で、明るくクラスの人気者だった別の女子生徒2人に対し、ねたみを抱いていたという。嫉妬(しっと)が高じた結果、先週、学校に下剤を持ち込み、給食の時間に他の生徒の目を盗んでスープが入った大型鍋に混入させたようだ。
しかしその後、この女子生徒は給食に下剤を入れたことを複数のクラスメートに話しており、これを聞いた男子生徒の1人が保護者に話したことから事件が明るみに出た。
学校側は問題を起こした生徒に対し、罰としてぞうきん掛けを命じたほか、同生徒を含めたクラス全員に専門家によるカウンセリングを受けさせた。その結果、同生徒と他のクラスメートの関係は回復に向かっているという。また幸いなことに「浣腸スープ」を飲んだ生徒にも重大な後遺症は起きなかった。