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自営業労組経由の労工保険、65%が不正加入


ニュース 社会 作成日:2009年10月7日_記事番号:T00018382

自営業労組経由の労工保険、65%が不正加入

  
 行政院労工委員会労工保険局(労保局)がこのほど、自営業者が加入する労働組合(職業工会)を経由して労工保険に加入している被保険者3,000人を抽出して調べたところ、約2,000人が加入資格を満たさない不正加入だったことが判明した。不正が発覚したケースに関しては、強制脱退と保険料没収の措置が取られた。7日付蘋果日報が伝えた。

 背景には国民年金保険と労工保険の保険料が毎月数十元しか違わないにもかかわらず、老後に受け取る年金額は労工保険のほうが数千元高いことがある。このため、主婦や無職の人が国民年金保険を脱退し、職業工会を通じて不正に労工保険に加入する例が後を絶たず、最近半年で国民年金保険の加入者が11万人減少したのに対し、労工保険の加入者は14万人増える現象が起きていた。

 このため、労保局は保険加入者が急増した保険工会や、加入時の年齢が高い人を中心に実態調査を行ったところ、職業工会経由の労工保険加入者の実に65%が加入資格を満たしていなかったことが判明した。失業者らを大量に募集し、労工保険に加入させていた悪質なケースについては、刑事告発も視野に入れる。