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高所得者の健康保険料、大幅引き上げへ


ニュース 公益 作成日:2009年10月7日_記事番号:T00018386

高所得者の健康保険料、大幅引き上げへ

 
 行政院はこのほど、全民健康保険の保険料算定の基準となる「投保金額(保険基礎月額)」の累進階級の上限を拡大し、高所得者に応分の負担を求めていく方針を固めた。これにより、高所得者の健康保険料は大幅に引き上げられる見通しだ。7日付経済日報が伝えた。

 現在の累進階級は46等級から成り、保険基礎月額の上限額は最低等級(1万7,280元)の7.62倍に当たる13万1,700台湾元(約36万4,000円)に設定されているが、これを最低等級の10~15倍に引き上げる方向で検討が進んでいる。

 保険基礎月額は仮に10倍に引き上げられた場合で17万2,800元、15倍まで引き上げられた場合で25万9,200元になる。上限額引き上げの影響は高所得者約70万人に及ぶ見通しだ。行政院は最大で10億元程度の保険料増収を見込んでいる。

 行政院衛生署関係者は、引き上げ幅については結論が出ていないとした上で、「現在の状況では高所得者の負担が低く、公平さを欠く」と指摘した。