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ネットワーク機器業界で部品不足、チップ納期が過去最長に


ニュース 電子 作成日:2009年10月7日_記事番号:T00018400

ネットワーク機器業界で部品不足、チップ納期が過去最長に

 
 生産受託元からの緊急受注急増で第2四半期より深刻な部品不足に陥っていた台湾ネットワーク機器業界では最近、緊急受注の割合こそ低下したものの、依然受動部品から主要ネットワークチップまで部品の全面的な供給不足が続いている。観測によると、このところ主要チップの納期は一部で過去最長の20週となっているようだ。7日付電子時報が報じた。

 ネットワーク機器メーカーは、同業界のサプライチェーンにおいて、消費者の需要見込みのわずかなぶれが川上に向かうにつれて増幅される現象、「ブルウィップ効果」が起きていると指摘している。このため製品メーカー側が今後の製品供給に遅れが出ることを懸念して部品を多めに発注しており、さらに部品メーカー側ではこれまでに縮小した生産能力が完全には回復していないことから、かつてないほどの供給不足につながっているという。

 ただ、ネットワーク機器メーカーは今回の部品不足を、景気が回復に向かう中で避けられない問題とみており、川下、川上メーカーともに一定の調整期間がたてば、最も効率の良い経営モデルを見つけ出すことができるとしている。