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けんか相手と勘違い、近視の兄が妹はねる


ニュース 社会 作成日:2009年10月8日_記事番号:T00018409

けんか相手と勘違い、近視の兄が妹はねる

 
 フロントガラスは割れ、無残にへこんだ車体には鮮血が飛び散っている。「間違えて追突してしまった!早く妹と友人を助けてくれ!」。車のそばで、劉家豪容疑者(23)が号泣しながら叫んだ。

 劉容疑者と妹の劉嘉盈さん(22)および友人12人は6日夜、台東市新生路のカラオケ店で誕生日パーティーを開いていた。ところがちょっとしたことで、隣席の客と言い争いになってしまい、相手は怒って去っていった。

 劉容疑者らはその後、7日午前3時まで歌い続け、カラオケ店を出たところ、外にはこん棒やナイフなどを手にした十数人の男たちが。先に帰った隣席の客が、仲間を連れて待ち伏せしていたのだ。

 劉容疑者らは彼らから殴るけるの暴行を受け、ナイフで切りつけられた。すきを見て逃げ出した劉容疑者は車で数百メートル先の派出所へ通報した後、現場にとんぼ返り。カラオケ店の前にはまだ人影があったため、けんか相手の仲間に違いないと思った彼は、妹を助けたい一心で車のアクセルを踏み、道端の4人に激突した。

 ところが車から降りてみると、自分がはねたのはなんと自分の妹と友人3人ではないか。後悔しても後の祭り、間違ってはねた友人の豊志栄さん(21)は、瀕死(ひんし)の重傷を負い、妹と友人2人も骨折などで病院へ。

 警察の調べによると、劉容疑者は当時アルコール濃度0.5mgと酩酊(めいてい)状態で、時速約60キロのスピードで運転。しかもけんかの際に眼鏡が割れていたため、極度の近視の劉容疑者は、妹たちを判別できなかったようだ。

 中学卒業後、台北県から台東へ引っ越した劉容疑者は、現在はビンロウ売りの手伝いなどのアルバイトで生活。小さいころから非常に仲の良い兄妹で、妹は「兄のせいじゃない、きっと車が突然故障したのよ」と、被害に遭っても兄をかばったという。