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市場介入で台湾元高抑制、産業界にプラス


ニュース その他分野 作成日:2009年10月8日_記事番号:T00018413

市場介入で台湾元高抑制、産業界にプラス

 
 世界的なドル安基調で円や韓国ウォンが対ドルで急騰する中、台湾元は為替当局の市場介入により、上げ幅が抑制されている。台湾産業界は、急激な元高回避で競争力を温存し、円高に耐えかねた日本企業からの外部委託受注に期待を寄せている。

 ブルームバーグ通信のまとめでは、年初来でウォンが対ドルで7.61%、円が2.93%上昇したのに対し、台湾元は2.11%の上昇にとどまっている。中央銀行は「台湾元の為替レートに大幅な変動があった場合には、市場の秩序を維持する」とし、市場介入を継続する意向を示している。市場関係者は中銀が今後も市場介入を通じ、台湾元の対ドルでの上昇幅をウォンよりも抑制するとみている。

 台湾経済研究院の龔明鑫副院長は「円やウォンに比べ、台湾元は明らかに過小評価されている。台湾株は業績など実質的な上昇材料に乏しく、輸出の伸びが好転の鍵となる」と指摘。輸出が低迷している現状では、為替当局が元高回避に動くとの見方を示唆した。