ニュース
自動車・二輪車
作成日:2009年10月8日_記事番号:T00018428
裕隆集団の売上高、金融危機前の水準に回復
自動車大手の裕隆集団は、自動車市場の回復基調を受け、第3四半期の売上高が160億台湾元(約440億円)を超え、金融危機前の水準まで回復したもようだ。傘下3社の同期売上高は、▽裕隆日産汽車、50億8,800万元(前年同期比15.35%増)▽裕隆汽車製造、48億5,200万元(証券会社予測)▽中華汽車工業、68億元(同予測)――。8日付経済日報が報じた。
特に裕隆日産は、9月売上高が前年同月比3.03%増の17億8,600万元で、本業で黒字転換を果たした。一方、第1~3四半期の売上高は147億7,200万元で、前年同期比11.44%減だった。同社は前年同期比減収の原因について、第1四半期の市場低迷や、貨物税減免措置の対象が排気量2,000cc以下の小型車だったため売上高への貢献が少なかったことを挙げた。
ただ、中国の東風汽車集団との合資会社、東風日産汽車の9月新車販売台数は、4万7,000台で過去最高となった。これにより、裕隆日産にもたらされた営業外収益は第3四半期だけで5億元、第1~3四半期では15億元に上ったとみられる。東風日産汽車は第4四半期、中国市場が年末の新車販売ハイシーズンに突入するため、増益も期待できそうだ。