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IC流通業界、大規模再編の予兆


ニュース 電子 作成日:2009年10月9日_記事番号:T00018464

IC流通業界、大規模再編の予兆

 
 9日付電子時報によると、IC流通業界では、世界最大手の米アロー・エレクトロニクス、アジア大手の大聯大集団(WPGホールディングス)、IT(情報技術)製品流通大手の聯強国際(シネックス・テクノロジー・インターナショナル)の3社がともに、台湾2位の友尚(YOSUN)合併に向けた動きを見せており、大規模な業界再編が起こる可能性が出てきた。なお友尚集団はこれについて「コメントできない」としている。

 今年年初に詮鼎科技(AIT)を合併した大聯大集団が友尚を合併した場合、両社合計の利益は台湾上位10社の70~80%を占めることになる。また、アジア・太平洋市場でも安定してシェア20%を確保でき、欧米市場への展開拡大にも有利となりそうだ。

 一方、アローは奇普仕(Ultra Source Technology)の買収に続き、友尚を合併してアジア・太平洋市場を強化したい考えとみられる。

 聯強は、同社全体の売上高のうち20%にとどまる部品事業の規模を拡大したい意図があるようだ。

 ただ、友尚にアジア・太平洋市場における代理販売を委託しているサムスン電子は、代理業者との交渉力が落ちることを懸念し、友尚が大手に合併されることを望んでいないようだ。