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台塑石化と中油、需要低迷で減産も


ニュース 石油・化学 作成日:2009年10月12日_記事番号:T00018486

台塑石化と中油、需要低迷で減産も

 
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、石油化学原料の需要低迷に対応し、供給過剰を避けるためナフサプラントOL1などで1割程度の減産措置を採る。台湾中油でも、保守点検の期間を延長するなどで、生産量を調節することを検討している。12日付蘋果日報が伝えた。

 米市場の景気回復のスピードが遅いことと、中国の国慶節需要が一段落したことにより石化製品の需要が減退し、5大汎用樹脂のスポット価格も下落している。一方で、国際原油市場は、投機マネーの流入で価格が1バレル当たり70米ドル前後で推移し、石油製品の価格引き下げも難しくなっているという。

 これに対応するため台塑石化は、保守が行われていたOL1プラントでの12日の稼動再開後、稼働率を抑える予定だ。同社幹部によると、他のナフサプラント2基でも稼働率9割となっているという。

 台湾中油は、故障のため1日から修理に入っている高雄の重油水素化脱硫装置(日産2万5,000トン)について、15日からの稼動再開予定を、月末まで引き伸ばすことを検討しているもようだ。