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作成日:2009年10月13日_記事番号:T00018499
出勤後すぐ仕事、サラリーパーソンのわずか2割

求人情報大手の1111人力銀行がこのほど実施した「タイムカード苦痛指数調査」によると、サラリーパーソンの6割が「朝タイムカードを打つのは苦痛」と感じており、8割がフレックスタイム制を望んでいることが分かった。また、タイムカードを打刻後、「すぐに仕事を始める」は約2割にとどまった。
調査によると、約77%の企業・機関でタイムカード制度が導入されている。業種別では「従来型産業」がトップで、「民生サービス」「教育・政府・団体」など公的機関でも多かった。そのうち75%が、タイムカードの打刻時間を「午前8時から9時の間」と規定しており、40%が「遅刻は1分でもダメ」。
調査対象となったサラリーパーソン1,460人のうち、タイムカードを打つ苦痛を指数化した場合、「20ポイント以下(ほとんど苦痛でない)」は38%で、残り62%は「苦痛」と回答。そのうち12%は「非常に苦痛」で、その理由としては「朝早く起きるのがつらい」が48%と半数近く、朝が苦手な夜型人間が多いことがうかがえた。
さらに79%が「遅く出勤できるなら、退社が遅くても構わない」と、フレックスタイム制を希望。68%が「理想的な就業開始時間」は実際よりも1~2時間遅い「午前9~10時」と答えている。
また、タイムカードを打刻後、約8割はすぐに仕事に取り掛からず、▽朝食を食べる、49%、▽電子メールのチェック、42%▽デスクなど周辺環境の整理、33%──と、平均20分間はその日の仕事の下準備などに利用しているという。夜型の台湾人にとって、一般的な出勤時間の朝8時~9時は、エンジンが掛かるには早過ぎる時間帯のようだ。