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富士康とBYD、山寨機受注でしのぎ


ニュース 電子 作成日:2009年10月13日_記事番号:T00018523

富士康とBYD、山寨機受注でしのぎ

 
 世界的な金融危機の影響で、電子製品の委託生産需要が減り、鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の富士康国際(FIH)は、中国で同業の比亜迪電子(BYDインターナショナル)と激しい競争を繰り広げている。特に両社は中国の内需市場向けに通称「山寨機」と呼ばれる安価製品を生産するメーカーからの受注獲得でしのぎを削っている。13日付工商時報が伝えた。

 中国の山寨機メーカーの中には、大手受託生産メーカーの社名を前面に出し、売り込みを図るケースが散見されるようになった。7月に深圳中電投資(CES)が発売したパソコンの場合、発表会場には「富士康生産」ののぼりがはためいた。

 ライバルのBYDは最近勢力を伸ばしている携帯電話端末ブランド「楽派(ネットパル)」向けにバッテリーを受託生産。バッテリー本体には、これまでの慣習を破り、「比亜迪」という自社名を付けた。これは零細メーカーの携帯電話端末に対する信頼度を高める効果とBYDバッテリー部門の業績向上という一石二鳥を狙った戦略だ。