裕隆日産汽車は、中国の東風汽車集団との合弁会社、東風日産汽車の９月販売台数が５万1,688台で前年同月比50％増、１～９月でも37万2,041台で前年同期比52％増と大幅成長を記録した。中国事業は年初からこれまで15億台湾元（約42億円）以上の収益を上げており、本業で赤字となっている同社業績の黒字化に貢献している。14日付工商時報が伝えた。
また、同じく裕隆集団傘下の中華汽車工業が25％を出資する中国・東南汽車も、中型セダン「Ｖ３菱悦」の９月販売台数が前年比約４割増の9,600台、全体では１～９月の販売台数が同８割増の５万3,224台となるなど、業績を大きく伸ばしている。ただ、東南汽車の通年の黒字転換は依然厳しい見通しだ。
このほかトヨタの台湾総代理・和泰汽車も、今年８月までに中国でレクサスを含め6,100台余りを販売しており、１～９月は２億元近い収益を上げた。通年では３億元突破を目指す。また、2015年までに2,000万米ドルを投じて、中国でのトヨタおよびレクサスの販売拠点を、今年末時点の11カ所から15カ所に拡大する予定だ。
