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中国が高雄市批判、市は「内政干渉」と反発


ニュース 政治 作成日:2009年10月15日_記事番号:T00018571

中国が高雄市批判、市は「内政干渉」と反発

 
 中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の范麗青報道官は14日、中国が「民族分裂分子」と糾弾するダライ・ラマ14世を招聘(しょうへい)したり、亡命ウイグル人組織のラビア・カーディル議長を追ったドキュメンタリー映画の上映を行った高雄市について、「同市の一部勢力はチベットおよびウイグルの独立勢力と手を組み、大陸(中国)の核心利益を損ない、大陸同胞の感情を傷付けた」と厳しく批判した。その上で「大陸民衆が不満を表明すること(観光客が高雄をコースから外すこと)は自然なこと」と語った。これに対し高雄市の許立明新聞処長は、「中国政府が観光客を利用して政治的な圧力をかけ、内政干渉を行っていることが証明された」と非難した。15日付自由時報が報じた。
T000185711

国台弁の范麗青報道官は「必要な人物に『鈴』をつけるべき」と発言し、民進党は「台湾の自由と民主を束縛するもの」と強く批判した
(14日=中央社)

 
 国台弁の高雄市批判に対し台湾では、「中国こそ台湾人民の感情を傷付けている」などと与野党から強い反発が出ている。また国民党立法委員から「政府は中国客を観光産業の特効薬とすべきではない」と指摘する声も上がった。

 一方、高雄市観光業界からは「市長は市民にとって最大利益を考慮すべき」との意見が示された。