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中国人観光客増加、ホテル売上高は減少


ニュース 商業・サービス 作成日:2009年10月15日_記事番号:T00018577

中国人観光客増加、ホテル売上高は減少

 
 台湾では昨年、中国人観光客の来台が開放されたため、世界的な不景気に見舞われた今年も旅行者数の成長が見られた。しかし観光ホテル全体では、客室稼働率、平均宿泊料、中国以外からの宿泊客数がいずれも低下した。来台旅行者数は増えたものの、観光ホテルの収入は中国人観光客開放前に比べ約11%減と皮肉な結果となっている。15日付自由時報が報じた。

 交通部観光局の統計によると、今年1~8月に台湾を訪れた外国人旅行者の数は延べ282万人で昨年に比べ12%増加した。新たに中国人観光客延べ62万人が加わったことが主因だ。

 しかし旅行業者によると、観光ホテルに宿泊する中国人観光客は全体の約5分の1にすぎず、残りは小規模な旅館に泊まるため、経済効果は限定的だという。また、観光局は1日当たりツアー料金の最低料金を60米ドルと規定しているが、中国業者は30~40米ドルまで値引きを要求しており、さらに料金の支払いも遅れることが多いという。

 1~8月の中国以外からの来台旅行者数は、▽日本、11%減▽韓国、9%減▽米国、8%減▽欧州、2%減──といずれもマイナスとなっている。