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作成日：2009年10月15日_記事番号：T00018589
メディアテック、クアルコムからＷＣＤＭＡ授権へ
ＩＣ設計最大手の聯発科技（メディアテック）は、クアルコムからの第３世代（３Ｇ）通信規格WCDMA技術ライセンス授権に関する交渉が大詰めに入り、数日内に契約を結ぶもようだ。契約が締結されれば、メディアテックはクアルコムに６％（１チップ当たり１米ドル）の権利金を支払うことで、テスト生産の始まっている同社初のWCDMAチップ「MT6268」の出荷を年末から開始するもようだ。15日付工商時報が、外資系証券会社からの情報として伝えた。
メディアテックによると、クアルコムとは既に契約の条件や枠組みについて合意しており、技術に関する細部の詰めが残っているだけだという。
メディアテックは「MT6268」について、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）の65ナノメートル製造プロセスでのテスト生産が順調に進んでいると表明した。出荷開始に備え、ＴＳＭＣと聯華電子（ＵＭＣ）に、12インチウエハー生産ラインの確保を依頼したという観測も出ている。
2.5Ｇチップで世界トップシェアを誇るメディアテックは今回のWCDMA技術の授権で、今後３Ｇ市場で世界展開を目指すためのチケットを手に入れることになる。
