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5大汎用樹脂価格、7月末以来の反発


ニュース 石油・化学 作成日:2009年10月16日_記事番号:T00018608

5大汎用樹脂価格、7月末以来の反発

 
 5大汎用樹脂は、中国で国慶節明けの在庫補充需要が急増したため、7月末以来続いた価格の下落傾向に歯止めがかかり、今週はポリ塩化ビニル(PVC)が1トン当たり10米ドル下落した以外はすべて15~47米ドル上昇した。特に高密度ポリエチレン(HDPE)は4.3%上昇と、最大の上げ幅となった。16日付蘋果日報が伝えた。

 今回の価格上昇の背景には、中国での需要増のほか、タイで年末に操業開始予定だったエチレンプラントが環境保護団体の抗議活動などで建設が遅れていること、中東の原料不足が原因でエチレンプラント稼働率が予想を下回っていることがある。台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)の李志村董事長によると、中東での原料不足は深刻で、第4四半期はエチレン供給過剰の懸念はそれほど強くないという。

 李董事長はまた、来年の業界景気について、欧米の経済成長率が今年を上回る予測であることから需要が伸び、業績は今年よりも改善するとの見通しを示した。