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犬の飼育に強制保険、台北市が導入検討


ニュース 社会 作成日:2009年10月19日_記事番号:T00018623

犬の飼育に強制保険、台北市が導入検討

 
 台北市動物衛生検験所はこのほど、シンガポールをモデルとして、犬の飼育者に賠償責任保険加入を義務付けることを柱とした「台北市動物保護自治条例」の草案をまとめた。内容は台北市で飼育されている犬13万匹を対象に、飼い主に最低で保険金額150万台湾元(約420万円)の賠償責任保険への加入を義務付け、飼い犬が人や他の動物に危害を加えた際に、被害者が確実に保障を得られる体制を整えるものだ。18日付中国時報が伝えた。

 条例案は既存の「台北市畜犬管理弁法」に代わるもので、賠償責任保険に加入しない飼い主には2,000~1万元の罰金が適用される。条例案は来月にも市法規委員会に送られる見通しで、来年3月以降に市議会での成立を見込む。

 対象を特定の犬種に限るかどうかは決まっていないが、損害保険会社はすべての飼い犬に対象を広げたほうが、政策効果が期待でき、保険料を年間100~200元に抑制できると指摘している。

 愛犬家として知られる行政院金融監督管理委員会(金管会)の陳冲主任委員は、「犬は平和を好む動物で強制保険は必要ない。シンガポールではハトに餌をやっただけでも罰金だが、何でも他人を見習う必要はない」と批判した。