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クアンタ、重慶進出を検討か


ニュース 電子 作成日:2009年10月19日_記事番号:T00018647

クアンタ、重慶進出を検討か

 
 19日付中国時報は、ノートパソコン受託生産大手の広達電脳(クアンタ・コンピュータ)の視察団がこのほど中国重慶市を訪れたと報じた。同地でのノートPC組み立て工場設置を検討しているもようで、鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の富士康国際(FIH)が先月末、重慶にノートPC年産2,000万台の生産拠点を着工したことに対抗する動きともみられている。

 クアンタは重慶視察の際、現地の労働力や用地、用水・電気、税制面での優遇措置に加え、富士康が水面下で手にした特別待遇についても調査を行ったとみられ、同市政府から同等以上の待遇を引き出したい構えのようだ。また、クアンタの唯一の中国拠点、上海市松江工場は既にこれ以上生産能力を拡充できない状況となっており、沿海部では工場設置コストが高いことも、内陸部の重慶を検討する一因とされる。

 業界関係者は、富士康のノートPC受託生産市場への参入で、鴻海の郭台銘董事長とクアンタの林百里董事長の関係は、友好的な戦友から、敵対的なライバルへ変化したと指摘している。