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港湾のQ1〜3貨物取扱量、3大港ともに減少


ニュース 運輸 作成日:2009年10月20日_記事番号:T00018660

港湾のQ1〜3貨物取扱量、3大港ともに減少

 
 高雄港、基隆港、台中港の3大港湾の第1~3四半期貨物取扱量は、いずれも前年同期比マイナスとなった。世界金融危機の発生や不動産市場の不景気で、セメント、燃料油、石炭の取扱量が縮小したことが原因とみられる。20日付工商時報が報じた。

 貨物取扱量の縮小幅を各港湾別に見ると、▽基隆港、マイナス27.43%▽高雄港、マイナス16.24%▽台中港、マイナス2.8%──と、欧米航路を抱える基隆港と高雄港の落ち込みが大きかった。中国大陸に近い台中港は、中台路線の就航により中国からの砂利の輸入が増大し、さらに農村への家電普及プロジェクト「家電下郷」による恩恵を受けた中部科学工業園区(中科)の光電メーカーからの出荷が安定していたことで微減にとどまった。

 ただ王俊友台中港務局長によると、長栄海運(エバーグリーン・マリン)が今年、中東路線を台北港に移したことで同港の取扱量全体の10%が失われ、通年でもマイナス成長となる見通しだ。同港ではばら積み貨物の取り扱い拡大に取り組んでおり、失った長栄海運のコンテナ貨物分を補いたい考えだ。