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浄水場7カ所、ノニルフェノール検出


ニュース 社会 作成日:2009年10月21日_記事番号:T00018688

浄水場7カ所、ノニルフェノール検出

 
 行政院環境保護署がこのほど、台湾各地の主要浄水場7カ所で行った水質調査で、すべての調査地点から有害な有機化合物のノニルフェノールが検出された。特に高雄地区に工業用水を供給する鳳山浄水場では欧州連合(EU)の基準値を超えるノニルフェノールが検出された。21日付自由時報が伝えた。

 今回の調査では、浄水場で処理前の段階で0.108~0.348ppb(10億分の1)のノニルフェノールが検出され、処理後にも0.099~0.166ppbが残留していた。河川におけるEUの基準値は0.33ppbだが、鳳山浄水場では処理前の段階で最大0.348ppbの濃度を示した。

 ノニルフェノールは、洗剤などに広く含まれ、水溶性が低いため分解されにくく、生物のホルモン分泌に影響を与えることが分かっている。家庭用洗剤への使用は既に禁止されているが、中国からの輸入原料などに依然含まれている可能性が指摘されている。

 林口長庚医院臨床毒物科の林杰リョウ主任(リョウは木へんに梁)は「ノニルフェノールは台湾で河川、水田、食品などから見つかっている。生活排水が河川、かんがい農地に流入し、一部は沿海養殖業や農業の汚染要因となっている」と指摘した。