香港の人材コンサルティング会社、創意人力（ＨＲビジネス・ソリューションズ、ＨＲＢＳ）がアジア・太平洋19カ国・地域の企業954社を対象に行った調査によると、台湾の来年の昇給率は平均2.5％が予測され、今年の1.1％よりは拡大するものの、同エリアではワースト５位の伸び率となった。台湾の人材会社や専門家は、来年ハイテク企業では3.5％アップも期待できるが、従来型産業の昇給率は高くないと予測している。21日付蘋果日報などが報じた。
ＨＲＢＳの調査結果によると、台湾の予測昇給率は、▽中国（７位、5.9％）▽韓国（11位、3.8％）▽シンガポール（13位、2.8％）──より低く、▽香港（16位、2.3％）▽日本（18位、1.9％）──より高かった。
同エリアの最高はパキスタン（9.6％）、最低はマカオ（1.8％）だった。平均は4.8％で、今年の3.2％より上昇する見通し。ＨＲＢＳは、景気が回復に転じたことから、企業は昇給で従業員の転職を防ぐ必要が出てくると指摘した。
