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エチレンとプロピレン、東アジア・スポット価格が9%上昇


ニュース 石油・化学 作成日:2009年10月21日_記事番号:T00018699

エチレンとプロピレン、東アジア・スポット価格が9%上昇

 
 エチレンとプロピレンの東アジア市場スポット価格が大幅に上昇している。国際原油価格が上昇して原料コストが増し、アジア各地のナフサ分解プラントで減産が行われていることが要因とみられる。今週の同市場スポット価格の上昇幅は、エチレンで1トン当たり70米ドル、プロピレンで同85米ドルと、9%以上の値上がりをみせた。21日付蘋果日報が伝えた。

 業界関係者によると、エチレンの原料となるナフサ価格は最近、短期間で600米ドルから700米ドルまで上昇しており、原料コストが増大している。小規模のエチレンメーカーでは損失低減のため減産を実施し、これが供給量の減少につながりエチレン価格の上昇を招いているという。

 また、中国の国慶節連休終結に伴い、川下でエチレンおよびプロピレンの需要低下と値崩れが起き、在庫低下を促したが、予想外に需要が急増したため、供給不足となり価格上昇に転じたという背景もある。

 一方で、台湾市場には国際市場の動向がまだ反映されておらず、今月はエチレンで1トン47米ドル(4.8%)、プロピレンは同110米ドル(10%超)下落している。