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作成日:2009年10月21日_記事番号:T00018713
AUOとハイアール、戦略提携へ
21日付経済日報によると、中国家電最大手、海爾集団(ハイアール)の張瑞敏首席執行官(CEO)が今月25日に訪台し、液晶パネル台湾最大手、友達光電(AUO)の李焜耀董事長と面会する。両社は今後パネル調達、研究開発(R&D)および技術の3項目について戦略提携を結ぶとみられる。AUOはこれに対し明確なコメントを避けた。
中国の市場調査会社によると、ハイアールは同国家電市場における白物家電のシェアで他社を大きく引き離している一方、液晶テレビでは康佳集団(コンカ)、TCLなどにリードを許している。経済日報は、同社がAUOと手を結べば、潤沢なパネル供給を確保でき、黒物家電(テレビなど娯楽関係の家電製品)でも最大手の座を狙えるとしている。
一方、AUOにとってハイアールはTCLに次ぐ中国液晶テレビブランド顧客で、証券会社は、「ハイアールが黒物家電でのシェア拡大に積極的に取り組む中、提携を強化すれば、AUOは今後中国市場におけるテレビ用パネルシェアを高めることが可能」と指摘した。
市場調査会社、ディスプレイサーチによると、現在中国のテレビ用パネル市場でAUOのシェアは16%で、奇美電子(CMO)の33.1%に大きく水をあけられている。