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中科4期の排水放流先、沖合い3キロに


ニュース その他分野 作成日:2009年10月22日_記事番号:T00018723

中科4期の排水放流先、沖合い3キロに

 
 中部科学工業園区(中科)第4期基地(彰化県二林鎮)の工場排水放流先をめぐり、環境への影響を懸念する地元との調整が難航する中、呉敦義行政院長は21日、放流先を海岸から3キロ離れた台湾海峡とする妥協案を示し、蘇治芬雲林県長ら陳情団から同意を取り付けた。22日付経済日報が伝えた。

 中科4期をめぐる環境影響評価は今月13日の専門小委員会第5回会合で、条件付きで審査通過が決まっている。この過程で放流先を干潮時の海岸線以遠とする方針が既に打ち出されていた。

 ただ、濁水渓河口への排水放流を見込んでいた当初計画に比べ、工事費用がかさむため、総工費は60億台湾元(約170億円)以上に達する見通しだ。また、工期が延びることで、中科4期における液晶パネル工場の建設スケジュールにも影響が出そうだ。

 呉行政院長は「中科4期の建設は雇用機会や工業生産の増加にもつながるもので、(環境問題は)皆で負担すべきだ」と述べた。