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金融業の中国売上高、MOU締結で5倍に=中華徴信所【表】


ニュース 金融 作成日:2009年10月22日_記事番号:T00018729

金融業の中国売上高、MOU締結で5倍に=中華徴信所【表】

 
 秒読み段階となった中台間の金融監督のための覚書(MOU)締結を契機として、金融各社が中国への本格的な進出を計画しているが、信用調査会社、中華徴信所の張大為総経理は、MOU締結後の台湾金融業者による中国での年間売上高は、過去3年間の1兆~1兆1,000億台湾元から、一気に5倍の5兆5,000億元(約14兆円)に拡大するとの見方を示した。なお中国展開においては、既に積極的な投資を展開している富邦金融控股と国泰金融控股の2社が一歩リードしているもようだ。22日付聯合報が伝えた。

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 張総経理は、「台湾系銀行はMOU締結後、10万人の台湾ビジネスマンに年間1人当たり1,000万人民元(約1億3,000万円)の融資を行えば4兆5,000億台湾元、さらに各世帯の資産運用業務を含めて5兆5,000億台湾元の市場が見込める」述べ、こうした進出台湾企業の市場が台湾金融業者の業績拡大の原動力となると指摘した。
 
 台湾金融業界では、富邦集団が香港法人を通じアモイ市商業銀行に出資、損保会社も間もなく設立されるほか、銀行、保険、証券の全分野で中国事務所を設置している。また、国泰金控は中国で上海国泰人寿保険を長期にわたり経営している。