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高雄MRT、施工業者の提訴で経営悪化懸念


ニュース 運輸 作成日:2009年10月26日_記事番号:T00018782

高雄MRT、施工業者の提訴で経営悪化懸念

 
 高雄市の都市交通システム(MRT)は、利用客の伸び悩みに加え、施工業者が相次いで工費支払いを求める訴訟を起こしたため、財務状況の悪化が懸念されている。26日付経済日報が伝えた。

 高雄MRTをめぐっては、施工業者の遠揚営造工程(ファーイースタン・ゼネラル・コンストラクション)が先ごろ、事業会社の高雄捷運公司を相手取り、工費3億台湾元(約8億5,000万円)の支払いを求める訴訟を起こした。これをきっかけに、地場建設大手の隆大営造と日系の前田建設工業の台湾子会社も15億元の支払いを求めて提訴した。今後も施工業者計11社による提訴が相次ぐ見通しとなっている。

 高雄捷運公司の顔邦傑総経理はコメントを一切避け、同社の広報担当者も「司法手続きに入っており、コメントできない」とした。

 高雄市政府捷運工程局の周徳利副局長は「高雄捷運公司は施工業者との債務紛争を直視し、適切に処理すべきだ。ただ、市政府が経営を引き継ぐことはない」と語った。

 高雄捷運公司は財務状況が悪化の一途をたどっており、10月末の銀行団融資数億元の返済財源を確保できるかどうかも不透明な状況となっている。