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阿里山鉄道、台鉄が運営引き継ぎも


ニュース 運輸 作成日:2009年10月26日_記事番号:T00018785

阿里山鉄道、台鉄が運営引き継ぎも

 
 台風8号(アジア名・モーラコット)による被害で、全線復旧に2年以上かかる見通しとなっている阿里山森林鉄路(嘉義県)について、行政院農業委員会林務局が同鉄道を運営する宏都建設とのBOT(建設、運営、譲渡)契約を破棄する可能性も示唆する中、毛治国交通部長は24日、「契約問題が解決すれば、台鉄が運営を引き継ぐ用意がある」と発言した。25日付自由時報が報じた。

 顔仁徳林務局長によると、阿里山鉄道は台風により421カ所(約2万坪)に被害を受け、修復にかかる費用は10億台湾元(約28億円)とも見積もられている。今回は天災による不可抗力の被害のため、費用は林務局が8、宏都が2の割合で負担することになるが、宏都による修復作業は進んでおらず、林務局は契約の破棄または一部破棄を示唆している。

 24日に陳武雄農委会主任委員と会見した毛交通部長は、「阿里山観光にとって同鉄道は非常に重要な資源であり、今後、台鉄が運営を支援することで共通認識に達した」と語った。

 ただ林務局は、「台鉄への運営委託は、今後の選択肢の一つに過ぎない」とコメントしている。