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人民元と台湾元、上海で自由交換実現か


ニュース 金融 作成日:2009年10月27日_記事番号:T00018809

人民元と台湾元、上海で自由交換実現か

 
 上海市金融服務弁公室の方星海主任は、このほど開かれた中国国際金融フォーラムで、同市が金融監督当局に対し、人民元と台湾元の自由交換を申請したことを明らかにした。27日付工商時報が伝えた。

 中国人民銀行と中国国家外貨管理局は先ごろ、福建省で台湾元現金と人民元の交換業務を認可し、その後中国銀行の店舗網全体にも対象が拡大された。上海市は台湾との経済交流が盛んな点を踏まえ、従来の人民元建ての貿易決済業務に準じる形で、台湾元の取り扱いを開始したい構えだ。

 現在中国では中国銀行の一部支店が台湾元の両替業務を開始している。今後は台湾への支店開設を見込む交通銀行も台湾元両替業務への参入に意欲を示している。

 上海で人民元と台湾元の自由交換が解禁された場合、為替レートは台湾の中央銀行と中国人民銀行が今後整備する通貨決済システムによって決定されることになる見通しだ。台湾の金融業界関係者は、中台双方の銀行が相互に支店を開設するまでは、当面香港支店経由での決済になるとみている。