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M1B増加率が過去5年で最高、株式市場に資金シフト


ニュース 金融 作成日:2009年10月27日_記事番号:T00018811

M1B増加率が過去5年で最高、株式市場に資金シフト

 
 中央銀行は26日、9月の通貨供給量(マネーサプライ)統計を発表し、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)の伸び率は年率23.51%に達し、過去5年3カ月で最高を記録した。27日付蘋果日報が伝えた。

 M1Bの増加は、金融緩和による低金利で、満期を迎えた定期預金が普通預金にシフトしていることが一因。9月の主要銀行の定期預金残高は0.39%減となった。また、証券取引口座の預金残高は9月に過去最高の1兆1,980億台湾元(約3兆4,000億円)を記録した。

 9月は台湾株の上昇幅が限定的だったことから、投資家はひとまず模様眺めの姿勢を取っているとみられる。外資による送金実績は70億6,600万ドルの純流入となっており、市場関係者はこの資金も近く株式市場に投じられる可能性が高いとみている。

 過去の例では、2004年にM1Bの伸び率がピークを迎えた後、台湾株が最高値を付け、M1Bの伸び率鈍化に従い、株価が反落している。M1Bの伸び率上昇を根拠に、一部では株価過熱論も出始めている。