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自動車業界、ECFAで中国との補完関係構築を


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2009年10月27日_記事番号:T00018820

自動車業界、ECFAで中国との補完関係構築を

 
 台湾の自動車産業は、来年の東南アジア・中国自由貿易圏発足に伴い、いったんは苦しい立場に置かれるが、一方で中台間で締結が近付いた「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」を起死回生の機会として生かし、中台で相互補完的関係を構築しようという機運が高まっている。27日付中国時報が伝えた。

 裕隆日産の呉新発総経理は、「自動車産業ではこれまで、巨大な中国市場への投資が効果を上げる一方で、台湾市場は縮小が続いていた。両岸(中台)による協力の枠組みが出来上がれば、そういう状況から脱却できる」と指摘した。

 呉総経理は、「車種、開発、物流の分業が将来の主要戦略になる」と指摘した。ECFA締結で生産、開発、販売の各面で相互補完的な協力体制が出来上がれば、将来的に大きな効果を望めるからだ。

 中台間での自動車関税撤廃を見据え、中国の自動車メーカーが台湾からの調達を拡大する動きを見せている。一例として、三陽工業が韓国現代自動車の車種の台湾での生産を拡大し、それを現代自の中国法人、北京現代汽車向けに輸出する案などが浮上している。