次世代高速無線通信規格WiMAX(ワイマックス)など最近のブロードバンド技術を展示する「台湾寛頻通訊展(ブロードバンド台湾)」が26日始まり、台湾のWiMAX事業者6社を含む内外132社が300個のブースで最新の技術を展示した。WiMAXは、既に今年4月に先陣を切った大同電信を除く5社が来年初頭までにサービスをスタートさせ、全社出そろう見通しだ。27日付自由時報が報じた。
ブロードバンド台湾には馬英九総統(右)も来場。WiMAXには大きな商機が期待できるとして、「インテリジェント台湾計画」により引き続き技術の発展を支援する考えを示した(26日=中央社)
WiMAXの事業免許はサービスエリアを南部と北部で分けて交付されており、このうち南部の遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)と威達超舜電信多媒体(ビー・テレコム・マルチメディア)、北部の威邁思電信(VMAXテレコム)は早ければ12月にサービスを始める。北部の全球一動(グローバル・モバイル)と大衆電信(FITEL)は来年初頭になる見込みだ。
台湾寛頻通訊展には、IC設計最大手の聯発科技(メディアテック)や、通信機器大手の正文科技(ジェムテック・テクノロジー)なども出展しており、期間中100億台湾元(約283億円)以上の商機が見込まれている。
市場調査機関IDCによると、WiMAXサービスの利用者は今年、世界全体で137.5%増の570万人に上る。2012年には、端末設備の生産額が3,000億元に達すると予測している。