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慶豊銀の分割売却、4行が落札


ニュース 金融 作成日:2009年10月28日_記事番号:T00018849

慶豊銀の分割売却、4行が落札

 
金融再建基金(RTC)は27日、公的管理下にあった慶豊商業銀行の資産を入札により分割売却し、台湾の店舗網を元大商業銀行と遠東国際商業銀行、クレジットカード事業を台新銀行、ベトナム支店を台北富邦銀行がそれぞれ落札した。慶豊銀の売却完了により、金融再建基金はその役割を完了した。28日付経済日報が伝えた。

 売却の結果、RTCの公的資金投入に伴う損失額は、未売却の不動産物件を含め、約171億台湾元(約483億円)となる見通しだ。

 RTCの資産は現在わずか17億元まで減少しており、本来ならば資金不足分は預金保険準備金で賄わなければならないが、預金保険も赤字に転落しているため、中央存款保険公司(預金保険機構に相当)が営業税収から不足分を補う。

 中央存款保険公司の王南華総経理は、「RTCは約3,000億元を投じ、55の問題金融機関を処理した。高い代価を払ったが、金融市場の安定化には成功した。今後は預金保険機構による早期警戒を強化し、金融機関の財務状況が悪化する前に経営改善、増資、合併などの措置を求めていきたい」と述べた。