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交通事故死亡率は日本の約3倍?交通部が誤りと釈明【表】


ニュース 社会 作成日:2009年10月29日_記事番号:T00018869

交通事故死亡率は日本の約3倍?交通部が誤りと釈明【表】

 
 交通部道路安全督導委員会(道安会)が28日に自転車の安全対策に関するフォーラムで、台湾の交通事故死亡率が主要先進国に比べてとりわけ高く、日本の約3倍に上るとの統計を示したが、道安会の謝潮儀執行秘書は翌29日、引用データが不適切だったとして訂正した。29日付自由時報などが報じた。
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 道安会が28日に誤って紹介した2006年度の統計によると、台湾の10万人当たりの交通事故死亡者数は17.5人で、日本の5.7人を大きく上回っていた。一方、29日に提示した国際道路連盟(IRF)の最新統計によると、自動車・バイク1万台当たりの死亡者数は中国(7.92人)が最も高く、台湾(1.56人)は日本(0.88人)より高いものの、韓国(2.65人)や米国(1.71人)、欧州の多くの国より低い。

 謝執行秘書は、28日のフォーラムでは台湾の死亡交通事故の約6割をバイク事故が占めると分析していたが、IRFの統計を基にすると、欧米や日本はバイクの台数自体が非常に少なく、東南アジア各国は正確なデータが存在しないため、客観的な比較は困難だと説明した。

 なお交通部は、自転車利用者の死亡事故の高さを受け、自転車乗車時のヘルメット着用や夜間のライト点灯の義務化などを検討している。