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「ECFA締結は不可欠」=台塑・李董事長


ニュース 石油・化学 作成日:2009年10月29日_記事番号:T00018877

「ECFA締結は不可欠」=台塑・李董事長

 
 中台間で来年初旬に締結が見込まれる「両岸経済協力枠組み協議(ECFA)」について、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)の李志村董事長は「世界経済は地域経済を中心に再編されつつあり、既にこの流れに乗り遅れている台湾がECFAを締結しなければ、(台湾石化業界最大手の)当社すら競争力を失う」と述べ、締結する以外に選択肢はないとの考えを示した。29日付工商時報が伝えた。

 李董事長は、東アジア地域で経済統合が進んでいることで台湾は不利な立場に追いやられていると指摘する。例として、韓国が東南アジア諸国連合(ASEAN)およびシンガポールと自由貿易協定(FTA)を締結したことで、同市場におけるシェアを16.6%(04年)から24%(06年)に上げた一方、台湾のシェアは20.1%(04年)から11.8%(06年)へと急激に低下したことを挙げた。

 李董事長はその上で、「台湾はECFAの枠組みを利用して、世界の人口比率48.5%を占めるASEANプラス6(日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランド)の市場への進出に取り組み、チャンスを拡大していくべき」との考えを述べた。