ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台プラ王永慶氏の遺産争い、台湾部分で和解成立か


ニュース 社会 作成日:2009年10月30日_記事番号:T00018896

台プラ王永慶氏の遺産争い、台湾部分で和解成立か

 
 昨年10月に死去した台塑集団(台湾プラスチックグループ)の創業者王永慶氏の遺産相続権争いで、台湾内の遺産に関して、基本的な和解が成立する見通しとなったことが29日までに分かった。30日付経済日報などが伝えた。

 和解内容は長男の王文洋氏が示したもので、王永慶氏の台湾における遺産600億台湾元(約1,700億円)のうち、300億元は本妻の王月蘭氏が半分(150億元)、第2夫人の楊嬌、第3夫人の李宝珠氏がそれぞれ4分の1(75億元)ずつを相続。残る300億元は3人の夫人と子女で均等分配する内容だ。

 和解調停に関与している王文洋氏の友人、陳高超氏は、「台湾の遺産に関しては既に和解が成立した」と語った。ただ、第3夫人の弁護士は「和解交渉は進行中で、署名すべき人がまだ多くいる」と述べ、手続きが完全には完了していないことを示唆した。

 王永慶氏の合計3,000億台湾元(約8,500億円)を超える遺産をめぐっては、一族間で相続権の確認訴訟が起こされるなど、争いが泥沼化していた。海外にある遺産に関しては和解が成立しておらず、今後の推移が注目される。