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米国産牛肉内臓、全箱検査で事実上阻止へ


ニュース 農林水産 作成日:2009年10月30日_記事番号:T00018902

米国産牛肉内臓、全箱検査で事実上阻止へ

 
 楊志良・行政院衛生署長は29日、米国産牛肉のうち内臓やひき肉の輸入解禁に強い反対の声が上がっていることに配慮し、全箱検査の導入を実施することで、実質的に輸入を阻止する方針を明らかにした。30日付中国時報が伝えた。

 全箱検査を実施すれば、通関に長期間を要するため、輸入を事実上阻止する技術的障壁となる。楊署長は「内臓やひき肉は利ざやが小さく、全箱検査で輸入を100%防げる」との認識を示した。

 また、仮に全箱検査に合格して、内臓、ひき肉が輸入された場合には、衛生署が業者のデータを公表し、消費者の知る権利を守るとしている。このほか、米国産牛肉を販売する売り場に産地表示を義務付ける考えも示した。

 与野党から米国との再交渉を求める声が上がっていることに関し、楊署長は「科学的データは輸入を解禁しても安全上問題ないことを示している」として消極的姿勢を示した。背景には米国に再交渉を求めた場合、外交問題に発展するとの懸念がある。