台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）が29日発表した第３四半期の売上高は899億3,600万台湾元（約2,520億円）で前期比21.2％増、純利益は305億5,100万元と市場の予測を上回った。同期のウエハー出荷枚数は８インチ換算で244万5,000枚で、稼働率は95％を超えた。30日付工商時報などが伝えた。
１～９月の連結売上高は2,036億4,800万元、純利益は565億5,000万元。第４四半期の業績予測は、売上高900億～920億元、粗利益率47～48.5％、営業利益率35.5～37％となっている。
張忠謀董事長は半導体の世界市場について、第４四半期に前期比５％の成長を遂げることで、通年成長率は12％減になるという見方を示した。今年第２四半期時点のマイナス17％予測から５ポイント引き上げた形だ。さらに、半導体業界は2010年から11年にかけて08年の水準まで回復するという予測も語った。
また、今年のファウンドリー業界の生産額予測値も従来の18～20％減から14～15％減に、パソコンの出荷台数予測も従来の４％減から２％増に上方修正したことを明らかにした。
