ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

小籠包店の激戦区、台北永康商圏に7店が集中


ニュース 社会 作成日:2009年11月2日_記事番号:T00018925

小籠包店の激戦区、台北永康商圏に7店が集中

 
 「鼎泰豊」といえば小籠包。1993年にニューヨーク・タイムズの「世界10大レストラン」に選ばれて一躍有名となり、今ではすっかり小籠包の代名詞となった感がある。

 その鼎泰豊が本店を構える台北市大安区の永康商圏には、目下、鼎泰豊を含め小籠包を食べさせるレストランが7店もあることをご存じだろうか。ここはまさに、台湾全土で小籠包店が最も密集する地域なのだ。

 徒歩5~6分の狭いエリアにこれだけの小籠包店が密集していれば、当然、同業者間の競争は激化する。ある業者は「お客は値段と場所、知名度を比較するから、本当にやりにくくなった」とこぼしているとか。

 7業者とも小籠包にそれぞれの特色を打ち出しており、1個当たりの単価は、黒豚の肉を使用している「点水楼雅亭」の20台湾元(約55円)が最も高く、庶民価格の「金鶏園」の10元が最も安い。

 創業は1958年の鼎泰豊が最も古いが、金鶏園は30年、「江浙点心」も20年の歴史を持つ。「群香品」は鼎泰豊出身のコックが創業したレストラン。現在3代目が継ぐ「高記」は、鼎泰豊よりも先に日本から出店を打診されたそうだ。数年前に仁愛路から永康街に移転した「富饗餐庁」も健闘しており、大手食品グループ、南僑集団の陳飛龍会長が2,000万元をかけ先月オープンしたばかりの点水楼雅亭は、同エリアのランドマークとなることを目指している。

 ちなみに、鼎泰豊の「四天王」と呼ばれた名コック4人のうち、現在鼎泰豊に残っているのは2人だけ。あとの2人は鼎泰豊を辞めて自分の店を立ち上げた。競争の激しい永康商圏を避けて、それぞれ「鼎太元」(基隆路)と「金品茶楼」(長春路)を出店し人気を呼んでいる。