ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

携帯電話の大規模不通、原因はリストラ社員の「報復」


ニュース 社会 作成日:2009年11月2日_記事番号:T00018927

携帯電話の大規模不通、原因はリストラ社員の「報復」

 
 2008年の大みそかの夜から5時間近く、新竹・花蓮以北の8県市で台湾大哥大(タイワン・モバイル)の携帯電話が不通となるトラブルがあったのは、同年3月にリストラされた元エンジニアの「報復措置」だったことが検察の捜査で分かった。台湾大哥大は1日、元エンジニアに2,500万台湾元(約6,900万円)の損害賠償を請求する考えを明らかにした。2日付工商時報などが報じた。

 携帯電話が不通になったのは、2008年12月31日午後11時25分から翌元旦の午前4時15分までで、100万人のユーザーに影響が出たとされる。

 台湾大哥大によると、問題の元エンジニアは、ノキア・シーメンス・ネットワークス(NSN)から派遣され、電話番号認証システム・メインコンピューターの保守管理を担当していたが、08年3月にNSNを解雇された。これに不満を抱き、離職直前にコンピューターに違法なパスワードを設定、大みそかに台湾大哥大の内部システムに侵入してネットワークを切断し「仕返し」を図ったようだ。

 元エンジニアは1979年生まれの台湾大学電気系修士修了者。求人情報サイト「yes123求職網」の洪雪珍経理は、企業が従業員、特にプライドの高い高学歴者を解雇する際は、それまでの会社への貢献に感謝するなどして、気持ちよく辞めてもらうことが大切だと指摘した。