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台鉄のICカード 、「台湾通」に切り替え


ニュース 運輸 作成日:2009年11月2日_記事番号:T00018938

台鉄のICカード 、「台湾通」に切り替え

 
 台湾鉄路(台鉄)はこのほど、北部の新竹~瑞芳間で台湾智慧卡公司が発行する公共交通機関用ICカード「台湾通」を採用することを決めた。これに伴い、現在試験導入されている悠遊カード(イージーカード)は来年から台鉄で使用できなくなる。31日付中国時報が伝えた。

 台鉄の中レキ(レキは土へんに歴)~基隆間では、台北圏で広く普及している悠遊カードが昨年8月から試験導入されたが、運営会社の悠遊卡公司は2年間で5,000万台湾元(約1億3,800万円)の赤字が見込まれるとして、台鉄からの撤退を決定。それに代わり、桃園、新竹方面で普及している「台湾通」が事業権を落札した。

 しかし、両カードの発行枚数を比較すると、悠遊カードの1,700万枚に対し、台湾通は100万枚足らずで、台北圏の乗客は不便を強いられそうだ。中レキ~基隆間では既に乗客の半数が悠遊カードを利用しているだけに、不満の声が上がると予想される。

 台鉄は将来的に台湾各地で発行されているどの公共交通機関用ICカードも利用可能にしたい構えだが、実現時期は自動改札機への全面切り替えが完了する2014年以降となる見通しだ。台鉄の広報担当者は「それまで市民の皆さんには我慢してもらいたい」と話している。