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作成日:2009年11月2日_記事番号:T00018939
台北101ビル、世界一高いグリーンビル目指す
台北金融大楼(台北101ビル)は、環境に調和し、人にとって健康的で生産性を向上させる「グリーン建築」を推進する米民間団体、米国グリーンビルディング協議会(USGBC)が作成した評価制度「LEED」への認証審査申請を計画している。同ビルは今後「世界一高いグリーンビル」としてアピールできるよう、18カ月間に及ぶ審査に対し経費6,000万台湾元(約1億6,600万円)を投入して認証取得を目指す考えだ。1日付中国時報が伝えた。
グリーン建築は環境配慮型の建築基準として注目を集めており、環境保護や省エネルギーのほか、バリアフリーの観点からも厳しい基準が要求される。
認証取得のため台北101のオフィスビル部分では、トイレの水タンク容量を現在の9リットルから6リットル程度に抑える必要がある。またLEEDは農作物輸送に伴うエネルギー消費や二酸化炭素(CO2)排出の抑制を促進するため「生産地消費」を奨励しており、101ビル内の飲食店では台中および花蓮以遠の食材を使用すれば審査においてポイントを獲得することができないという。
101ビルでは同基準を満たせば、年間2,000万元の経費節減と、賃料の1~2割引き上げが可能になると見込んでいる。