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中国の機械産業政策転換、台湾製部品に有利


ニュース 機械 作成日:2009年11月2日_記事番号:T00018943

中国の機械産業政策転換、台湾製部品に有利

 
 中国政府はこのほど、機械分野で完成品生産の拡充を図るため、中国に輸出される重要部品に対する関税や増値税が撤廃される方針を固めたもようで、台湾の部品メーカーにとっては追い風となりそうだ。ただ、完成品に対する優遇関税は廃止される見通しで、完成品メーカーは中国メーカーとの競争にさらされそうだ。2日付工商時報が伝えた。

 台湾区機器工業同業公会の王正青総幹事は「重要部品の輸入を加速し、同時に関税障壁を設けようとする中国側の戦略は非常に明らかだ。台湾の完成品メーカーはいずれ競争力を強める中国メーカーとの競争に直面することになる」と指摘した。

 また、中台間での両岸経済協力枠組み協議(ECFA)でいずれは機械輸出の関税が撤廃される見通しだが、同公会の盧国棟・工作機械専門委員長は「短期的には対中輸出に有利に働くものの、中長期的には台湾の部品産業にマイナスになる」と懸念を示した。

 盧委員長は「関税撤廃で、台湾の完成品メーカーは中国製部品を無関税で輸入できるようになる。中国製部品は安価で、品質さえ基準を満たせば、台湾製部品から中国製部品に切り替えるところも出てくる」と指摘した。