ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

プリマスの南山人寿買収、3段階で厳格審査


ニュース 金融 作成日:2009年11月4日_記事番号:T00018995

プリマスの南山人寿買収、3段階で厳格審査

 
 米保険大手AIGが実施した売却入札で、南山人寿保険の売却先に決まった香港の投資会社プリマス・フィナンシャル・ホールディングスをめぐり、経済部投資審議委委員会の范良棟執行秘書は3日、投資申請に対する3段階の審査で、関連官庁が一部でも同意しない場合には、投資を認めない方針を明らかにした。プリマスによる南山人寿買収が順調に進むかは予断を許さない情勢となった。4日付経済日報が伝えた。
 

T000189951


立法院では南山人寿の保険加入者の権益保護に関する公聴会が開かれ、社員グループが、加入者の権益が損なわれるようなケースが起きた場合、政府が経営を引き継ぐよう呼び掛けた(3日=中央社)
 
 范執行秘書によると、審査の第1段階では、プリマスに株主構成の完全な開示を求め、申請内容が一般の外資による投資案件か、中国資本による投資案件かを判断する。その上で、第2段階では行政院金融監督委員会(金管会)、中央銀行、行政院労工委員会、行政院大陸委員会など関連官庁による審査を実施。最終の第3段階では、16官庁の次官級による委員会審査を行う。この過程で、出席官庁の一部でも反対した場合、投資認可は見送られる。

 台湾では中国資本による保険業への投資が認められていない。このため、株主に中国資本が含まれるかどうかが焦点となる。このほか、入札実施過程をめぐる疑義が落札に失敗した中国信託金融控股や南山人寿従業員から示されており、審査過程に微妙な影響を与えそうだ。